2015年08月27日
境界と筆界

昨日に続き境界についての補足のお話です。
土地の境界を確定させる時には「筆界確認書」を作ってもらうのですが、そもそも境界と筆界とはどう違うの?って疑問が生まれますねぇ。一般には土地の境のことを「境界」と呼びますが土地を数える単位が「筆:ふで」であることから、「筆界:ひっかい」が正しいようです。ちなみに烏賊が一杯、蝶が一頭と数えるように一つの地番の土地を一筆(ひとふで)といいます。50坪程度の住宅用敷地は1宅地が一筆である場合が多いですが、なかには二筆(ふたふで)、三筆(みふで)の土地もあります。筆の数だけ地番がありますので住所を決めるときには、その中のひとつを選びます。(※住居表示地区では地番とは一致しません)
ですから境界というのは境界点のことを指し、境界線(筆境)のことを筆界という理解で良いと思います。上図の土地Aでは一方の筆界がコンクリートブロックの中心となっています。以前はこのように土地の境の中心に構造物を造りましたが、現在ではどちらかの土地に入れるようにしています。これは将来、壊れた時の補修や追加でフェンス工事をする場合などで費用負担の按分の問題が発生することを避けるためです。
Posted by 日本ホームプロダクト(株) at 10:30│Comments(0)
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